テニミュ3rdシーズン四天宝寺戦 感想⑤

今回は感想というよりかは、D1時の廣野凌大くんの財前とそれに対する残りの四天メンバーの反応を書きたいと思います。
何を隠そう、私がブログを始めたいと思った1番の動機はこれを書きたいと思ったからなんです。
廣野くん解釈の財前は今までと一味違う!

去年=12/25昼、凱旋=2/7夜
いつも通りネタバレかつ今回は主観が多々入ります。
それでは↓

まずは2ndの財前を振り返りたいと思います。(1stは手元に資料がないのでおいおい追記します。)
佐藤流司くん。チムコレ内では、「愛されキャラ」「猫になりたかった」とキャラクターについて言及しています。あと、「気合いをいれないようにする」とも言っていました。
確かに映像を見ると、千秋楽の2幕冒頭ではもみくちゃにされるオサムちゃん達を遠巻きに眺めていたり、言葉にはトゲがあるのに言い方が優しげだったりと、まさにツンデレな財前くんだった。
D1時に絞ると、オーダー変更に少し驚くも「ま、しゃーないッスわ」と納得気味に話したり、ポーチも打ち合いが長いのにイライラしてやった感があったり、D1後の「ホンマ、退部しといてくれたら良かったんや」も負けて悔しそうな千歳に対するある種のフォローだと思えるような愛のある声音だったり。言葉に気をつけてないだけで実は優しい大人な子だなというのが私の印象でした。

対する廣野凌大くんの財前。
去年はやる気のなさが前面に出ていた代わりに、優しさがあまり伝わってこなくかったので、ただの性格が悪い財前くんに感じられ、困惑😥
凱旋では、ちゃんとツンデレな財前くんになったかなと思って注目してみたら…。マルっと違う財前くんがそこにはいました。
まず、S2でタカさんにかける「あと1球で負けやろ」という言葉。ここめっちゃ怒鳴るんですよ。そして四天で唯一タカさんに拍手を贈らずそっぽを向く。D1のオーダー変更後に白石から「サーブを打ったらコートへ出」と言われた後の「ま、しゃーないッスわ」はめちゃくちゃ泣きそうだし、D1が始まったらラケットをベンチに立てかけて試合を一切見ないで地面を見つめるんです。極めつけは試合後! 乾と手塚の手に触っただけの握手をし、ベンチに戻ってきたあとうなだれたまま座って動かない‼ 全員での整列時もなかなか立たずにいて、コートに向かう小春がジャージをかけてあげたり、ユウジや銀さんが頭をポンポンしてあげたりしていました。この周りの対応によって、財前の新しさがより際立たっていて、3rd四天は凄いなと感動しました😭

で、ここから先は廣野凌大くんの解釈を見て私が感じたままに話そうと思います。
そもそも財前について公式でわかってることは少ないんですよ。天才というだけで四天校歌が毎シーズン変わろうと紹介文が必ず"能ある鷹は爪を隠す"なのはそのせいですね。作中での台詞や描写も少ない。OVAを見ると、テニスを1,2回したことがあるだけなのにあの白石や謙也と渡りあえたことからの"天才"なようですが、それってつまりあまり努力しないで今までやって来たということではないでしょうか?財前のあのやる気のなさは同じく天才と呼ばれる不二のなかなか本気を出さない(出せない)ところと似ているのではないかと推測できます。S3で自分と似た不二が本気を出す姿勢を見て、自分も本気を出せるか自問自答したんだろうなぁと思うわけですよ。ただ、このS3は尊敬する白石部長が最終的に勝ってしまうのでそこまで財前には響かない。
けれどS2で凡人(と少なくとも財前が思っている)タカさんが格上の師範を相手に「やってみなくちゃ分からないよ」と不二の思いを引き継いでがむしゃらに戦うんですよ。天才の不二ですら本気を出しても勝てなかった四天を相手に懲りずに挑むタカさんのことが理解できない、認められない。「あと1球で負けやろ」にはそんな財前の苛立ちが滲み出たように思いました。しかも最終的にタカさんが師範をくだすんです。衝撃が大きくてタカさんに拍手を贈るどころではない財前。ある意味、今までの自分のテニスを否定されたも同じですからね…。そしてS3, S2を経て財前も本気を出してみようという気分になったはず。
ところがですよ!自分の預かり知らぬところでオーダーが変更され謙也とのダブルスが出来なくなる。友人情報によると、この2人は信頼型のダブルスだとか。大打撃ですよ。しかも財前は2年生ですが謙也は3年生なのでもう二度とダブルスが出来ないかもしれない(そして実際出来ない)。なお悪いことにこのオーダー変更は謙也が財前に相談せずに勝手に決めてしまったものなんですよね。ショックが大きい。オーダー変更発表直後の財前を見たら駆け寄って抱きしめたくなります。
挙げ句にサーブの時以外コートに入るなと言われる。「ま、しゃーないッスわ」と一応受け入れるもののやるせなさや悔しさが全身からあふれていました。
また、S2のポーチは、打ち合いが長いせいというよりか、見ているだけなのが嫌で飛び出してしまったという印象です。ポーチは失敗し、自分と手塚・千歳との差をまざまざと見せつけられプライドがズタズタな財前。もはやどうでも良いと試合中にもかかわらずラケットを持たない、試合を見ない。試合後ベンチでずっと落ちこんでいる。試合は負けだし、謙也との最後のダブルスは出来なかったしでふんだりけったりですし、「ホンマ、退部しといてくれたら良かったんや」がとても憎々しげなのも仕方がないですよね。
そんな財前くんのドラマを廣野凌大くんは見せてくれました。歴代財前(特に直近の佐藤流司くん)が人気な中、今までの財前とは大きく違う財前像を見せるのは勇気がいったことと思いますが、廣野くんのおかげでより財前が魅力的な等身大の中2になりました。本当に廣野くんの財前が見れて良かったです。

同じタイトルの曲がひたすら明るいせいで感じませんが笑、四天のモットーである"勝ったモン勝ちや"って、実はかなり残酷だと今回で気づきました。財前に指示を出す白石自身もS3を見る限りそのモットーを100%受け入れてるわけではないようですし、中学生にとってはなかなか酷な言葉です😖

いろんな新発見があった3rd四天公演。
次は最後まで感想を述べたいと思います💪